どう見てもお薬の使いすぎです
タイは果物が豊富である。
お供えするというので、Jに付き合って市場に行った。

このみかんたち、単純に大きさで値段が区切られているのだが、その表皮のカンジがやばい。まあ、皮被ってる果物はまだいい。
このノリでいろいろぶっかけてると思うと野菜なんかおそろしい。
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Hardtien(レストラン)
新Hollywoodにサイ3(サードロード)側から入る路地のすぐ近くに「Hardtien」というタイレストランがある。敷地内にはほかにコヨーテ・パブ、コーヒーショップなどもあり、Hardtien自体は充実した植生の中にウッド・デッキを配したタイ人好みのオープン・レストランである。
もちろん、タイ人好みにバンド演奏などもある。


食い物は濃厚系な味ですが、けっこううまいです。
ごらんのような状態ですから、頼めば蚊取り線香も焚いてくれます。
Jのお気に入りは牡蠣。手で隠れちゃってるけど、レモンをかけて、にんにく、カリカリに揚げたたまねぎ、甘辛い味噌のようなものをつけて食べる。
ポン酢で食いたいなあといつも思う。せいぜい、ナンプラとレモンですかね。

このあと、豚の炒め物、魚のレモンスープ煮(魚でかい、スズキ系かな)、ごはんが来て、ビールをピッチで2つ呑んで1000バーツちょい。
ところで、路地の交差点からこのレストランとは反対(ノース・パタヤ・ロード)方面に進むと、右手にはムーカタの店が2軒並んで出てくる。手前の方がおいしいし、いつも混んでる。
食材はビュッフェ式でひとり109バーツ。安いです。
ただ、ビールは大瓶で100バーツ。酒呑むとそれなりかな。
いずれにせよ、バイクがないとちと辛いところ。
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これがソムタムかぁ!
なんだか食いもののことばかりではあるが、彼のソムタムは絶品である。

いつも、午後3時から4時くらいの間に彼はわがムバーンにやってくる。控えめなわずかにたたえた微笑が、その人柄を象徴している。
やっぱり、イサーンの出身とのこと。
そして、そのソムタムのうまいこと。「これがソムタムかぁ!」と思わず叫びたくなる(笑)。
いままで、どこぞの行楽地に行くとソムタムを注文し、新しいレストランに入ってはソムタムを注文するJに付き合ってソムタムを口にしてきたが、これほどうまいソムタムを食ったことはない。
Jも今まで食ったソムタムの中で一番うまいという。

ちなみにソムタム(20バーツ)、スプノ・マーイ(20バーツ)、カオ・ニャオ(5バーツ)、カノン・チン(5バーツ)で、合計50バーツ。申し訳ない気になるうまさです。
「お試しあれ」といえないところが残念なところだが、ソイ・ネーンまで足を運んでいただければ味わえます。

バイクがKAWASAKIなところも、おれの趣味に合っているのでした。
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コーヒーショップ
といっても、素人を装ったオネーサンたちの集うそれではなく…。
いやー、スタバとかコーヒーワールドとか、パタヤにも国際的なフランチャイズ店がたくさんあるが、何しろ高い!
中サイズのアイス・ナンチャラなんて頼むと100バーツ超えます。
世界中、どこの店に行っても、均質化された商品を提供するってのは、そりゃ大変だろうし、そのことに価値を置くなら、100バーツ、決して高くないことはわかる。日本より安い。
でも、激ウマのソムタムが20バーツだったり、見事なチャーシュー飯が25バーツだったりということが脳裏をよぎると、「うーん?」という気になってしまう。
おれは履物屋の子だし…庶民なのだ(笑)。
んで、ローカライズされたコーヒーショップに通うことになる。
(カルフールの中にあるコーヒーショップ。価格は国際フランチャイズ店の半額程度)

最近はJがコーヒーに目覚めて(以前は「苦い」といって嫌っていた)、毎日コーヒーを呑みたがる。同じようなローカル・コーヒー店は、Tuk.Comにもあるし、ソイ・ネーンプラプワンにも2軒もあるのだ。
カルフールの店では、おれたちが座るとオニイチャンが「アイス・エスプレッソ、マイ・ワーン」といってくれる。オンナ連れだと愛想の悪いタイの女性店員(そんな経験ありませんか?)と違って、男性店員はいい。
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刺激的な食生活
タイに来て食べすぎなもの…、砂糖と化学調味料。
暑いからか、甘いものをよく摂る。
甘いコーヒーなんて日本では呑まなかった。まして甘い緑茶なんて(笑)。
日本じゃほとんど呑んだこともないコーラもうまいと感じる。しかも飯を食いながらコーラなのだ。
刺激的な食い物を刺激的な飲み物で中和する。
化学調味料もバリバリだ。時に舌がぴりぴりするようなこともある(だから、コーラがいいのか?)。
日本でもそうだが、よほど、高級なしっかりした店にいかなければ、添加物なしの食事なんて出来ない。
考えてみれば、幼少時代、じいちゃんやばあちゃんは味の素をありがたそうに使っていた。漬物にまでかけていたものだ。
20年ほど前、初めての一人旅で中国に行ったとき、安食堂のチャーハンは味の素でじゃりじゃりしていた(大げさだけどホントです)。タイもそんな時代なのかもしれない。
しかし、調味料や薬味で刺激的な食は好きだ。
インドでも中東でも、マグレブでも、おれの知る限り暑いところでは、獣臭かったりあまり新鮮でなかったりする食材を扱うのに豊かな調味料が欠かせない。それが食の基本である。
刺激的な食事をハーハー、フーフーいいながら汗をかいて食うのは、「喰らう」ってカンジがしていい。
日本の食ってはとても特殊な形態なんだと思い知らされる。
今日は一日、マッタリと過ごしてしまい、Jの頭痛にかこつけてたこ焼き屋もお休み。でも、ロイ・カトゥン翌日で市場は閑散としていた。
夕刻、軒先にゴザを敷いてバーベキューをすることに。
タイでは安くて火持ちも悪いけど炭も手に入るし七輪なんかもある。よく、同じように家の軒先でバーベキューしている家族なんかを見かけるので、それを真似てみた。


Jは早速ソムタムづくり。
Jのソムタムがうまいのは、母ちゃん手作りのパラーを使うから。
パラーってのはうまく説明できません。魚漬けのタイ風味噌でしょうか。

エビ(養殖手長エビ)9尾、イカ2杯、貝1キロ、たけのこ水煮、ソムタム用のパパイヤを買って、140バーツ。
米はJの友人Aが実家から持ってきてくれた新米(イサーン米)。

ビールはBeer Singhが好きだけど、タイ風に氷をいれて呑むならBeer LeoやBeer Changでもじゅうぶん。最近、庶民に人気はBeer Leoのようです(Beer Changは癖が強いという。庶民女性はBeer Leo。カラバーオ臭い男はBeer Changらしい?)。
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Soi・Nernplabwaanのすし屋さん(?)
わりとヒトの集まる市場が、鉄道の線路を越えたすぐのところにある。
その向かいに屋台のすし屋(?)が登場した。
すし屋といっても魚介ネタがあるわけではなく、カニカマの入った巻き寿司がある程度。
通りかかったときカメラを持っていなかったので、店の写真は撮れず。とりあえず、すしを買ってみた。

一個7バーツ。
ビニールパックに入っているのはワサビ。やたら量が多い。
うーん、お世辞にもうまいとはいいがたい(特に玉子はひどかった)が、「一個7バーツだし」と思うと、「上出来」なんて思ってしまう。おれもタイ人化しているのか?
若い娘たちがけっこう集まっていた。
どこでも、新しいものに飛びつくのは女性ですねえ。
この店と並んでたこ焼き売ったら良いような気がするんだが…。
今日は2日ぶりにたこ焼き屋を開けた。
Jが学校でメイクアップの課外コースを受講しているので、今週は学校が9時から3時半まで。店は5時に開けて、8時半閉店。
売り上げは35パックで700バーツでした。
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クイッティアオ
Jの学校近くにあるクイッティアオ屋。送り迎えの際に通りがかるといつも混んでいるので気になっていた。

うまい!
いろいろな具材が入っていて、辛いだけでないなかなか深みのある(?)味だ。

タイ食って一皿の量が少ない。
腹が減っているとこのクイッティアオもおれには一杯では足りない。2杯目を注文。Jまで2杯食っている。
ところで、たこ焼き屋を始めて以来、体重が増加傾向にあるJ。
暑い国で熱い鉄板を前に働いているのだから腹が減るのは当然。食欲旺盛である。本人は「妊娠したの」とかいっておれを脅すが、ちゃんと月のものが来て、おれはひそかに胸をなでおろす。
本日、ついに50キロの大台を突破。

(ショッピングセンターなどにある体重計。一回1バーツ)
といってもたかが50キロなんですけどね。以前は身長167センチで48キロ前後だったのだから、このくらいのほうが健康的か?
でも、おれはカラダの締りがよくて、出るところが出ているJが好きだ。ということでたこ焼きのつまみ食い禁止を言い渡す(笑)。
買い物をしにカルフールへ。
食材も問屋みたいなところを捜さないと、原価が抑えられなくて困るのだが、何せ時間がない。
カルフール1階便所入り口にある広告ボード。
売り買いしたことはないけど、眺めていると楽しいです。

同じようなボードはフードランドにもある。
今日もこれからたこ焼きです。
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深夜営業のバラック食堂
パタヤにはイサーン人が多い。
夜のオネーサンたちだけではない。オトコタチも家族ぐるみでもイサーンのヒトが働きに来、すでにパタヤ人となった家族も多いようだ。
イサーンといえば、食事から音楽から個性的で、自らのアイデンティティは移動先でも保持する揺らぎのなさ(または保守性)を持っているようだ。良くも悪くも「ああ、イサーンね」といわれることが多いらしい。
うちの近所にもイサーン食堂、イサーンカラオケ、チムチュム屋などが多い。
最近、好んで通っている深夜営業のイサーン食堂。


ここも以前に紹介したカラバーオオヤジの食堂に負けず劣らず「バラック度」が高い(笑)。
http://pattayadiary.blog123.fc2.com/blog-entry-63.htmlしかし、見た目は悪いが、うまいのだ。
最近、おれたちは「ボロ食堂を見たら食ってみる価値あり」なんて冗談を言っている。
ナン・プリックやパラーと野菜を選ぶ。

ナンプリックとパラーに野菜とスープ、ご飯を2皿ずつ食って90バーツ。

このスープ、「ゲン・オム・ムー」というらしい(発音のカタカナ表記はメチャクチャです。あしからず)。すごく好きでちょっと嵌ってます(笑)。
ぶった切りした豚肉が入っていて、菜の花からナス、ねぎ、かぼちゃなどなど、いろいろな野菜、香菜類が一緒に煮込まれている(もちろん、「マイ・ペッ」っていってます)。
ところで今日のたこ焼き屋の売り上げは1,140バーツでした。
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朝食は焼きたてのパン
最近、ソイ・ヌンパブワンにパン屋さんができた。

朝、通りがかるとちょうどパンを焼いていて、いい香りがし、焼きたてのパンが買える。なので、Jの学校がある平日、おれの朝食はパンである。
Jが一緒だとパンは「飯」として認知されない(笑)。彼女は正しい(?)アジア人なのだ。
円盤型の甘いドーナツから、ソーセージ・ドーナツ、チキンカレーの入ったカレーパンもどきもある。どれも5バーツ。
パンはやさしい味だ。
甘さも辛さもしょっぱさもマイルド。タイらしくない(笑)。
パンも軽い。そんなによくできた「うまい!」ってなパンではないが、一個5バーツですから。上出来な味です。
写真奥、右手の男性がだんなさん。奥さんはとても「スパーブ」で、日本でも住宅街にこんなパン屋さんがあるよなあと、パン屋の持つ雰囲気の不思議な共通点にちょっと感心する。
あまり、客を見たことがなくて気になるのだが、「つぶれないで欲しい」と願う店である。
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カラバーオ食堂にて
戻ってからは毎日、お気に入りのバラック食堂で飯を食う。タイでは庶民の店に屋号がないことが多い。屋号を掲げているのは華僑系だ。
だから、このバラック食堂をおれたちは「カラバーオ食堂」と名づけている。

おれが現れる前からJはしばし、ここでテイクアウトしていたらしい。
この辺では安くてうまいと評判なのだ。


イサーン風のスープふたつと魚(一本)に飯3杯で80バーツ。
おれと連れ立って現れるようになってから、カラバーオもおばちゃんたちもJに愛想がよくなった。「あたしひとりできていたときはにこりともしなかったくせに」とJはときどき憎まれ口をたたく。まあ、アジア人ってのは得てしてそんなもんだ。それがよそ者効果であり、よそ者の特権でもある。
ファランなんかがこの手の店に現れると「わあ、ソムタム食ったぁ!」とか、「ビールに氷を入れたぁ」なんて、「よくできましたぁ」ぐらいのノリでほとんど子ども扱いである。
おれの場合、そこまでの過剰サービス(?)はないが、おれが日本人だと知って「あたしはアムウェイやってんのよ」と切り出してきた。

Jに商品説明をはじめたおばちゃん。
こんなところでもアムウェイとは…苦笑。Jも「あたしは資生堂なの」とかいってかわしている。
SHISEIDOはけっこうなブランドらしい。まあ、太平洋は越えられないし、アラカン山脈も越えられないだろうけど、タイくらいまでなら日本の化粧品ブランドもかなり進出している。
店を出て、コーヒーショップに寄って帰るとJのカラオケ時代の友人がだんなと遊びに来た。
彼女はチェンマイの出身で24歳。だんなはパタヤのヒトで30過ぎ。ドイツに出稼ぎ中で休暇で帰ってきた。羽振りがよいようでアコードの黒い新車で登場。
この国もまだまだ、出稼ぎ神話はチカラを持っている。
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ソイ・ヌンパブワンのパン屋さん
以前に紹介したソイ・ヌンのパン屋さん。
久しぶりに行ったら、まだ、つぶれずに営業してました(良かった・笑)。
ほとんど、数ヶ月というタームで栄枯盛衰(?)の激しいパタヤなので、ちょっと心配だった。
でも、それは杞憂で、かえって商品の数も増え、店に寄ったときにはお客さんもけっこう出入りしていた。以前は揚げパン(一個5バーツ)ばかりだったのだが…。

今日、買ってみたのはこれ。左からココナッツ・アン、ハムチーズ、レーズン(一個10バーツ)
しかし、うまいといっても値段相応。
別の日にパタヤ・カン(セントラル・パタヤ・ロード)にあるTopsのパン屋で朝食を買ったが、デニッシュとかクロワッサンとか、とてもうまかった。具材の分量も味付けも外国人向け、というか、当たり前の味がした。もちろん、値段もそれなりで30バーツくらい。
一方、ソイ・ヌンのパン屋はあくまでタイ人仕様。ハムチーズなんかは、ケッチャップもマヨネーズも甘い甘い(笑)。
RITEさん、以前の記事でいただいたコメントに、「カシコン・バンクの数件先」のようなことを書きましたが、サイアム・コマーシャル・バンクの間違いでした。ごめんなさい。
さて、昨日はいろいろなことがあり、今朝も来客があったりして、ブログをちょっとサボっていました。
今夜あたり、また、昨日今日の出来事を書けたらと思います。
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不味い飯…まずい映画
昨日、Jを迎えに行き、パタヤ・ヌア(ノース・パタヤ)、2nd・ロード沿いのShellスタンド脇にある屋台群で飯を食った。時々いい匂いがしていたし、観光客でけっこう賑わっているので気になっていたのだ。

しかし、ここはダメだ。まずい…。Jがシーフード、おれがチャーシューの盛り合わせなどをそれぞれ別の屋台で頼んだのだが、どれもいただけない。そのくせ、フツーの屋台より高いのだ。

まあ、場所柄、物見高い観光客狙いだろうし、客も露天でシーフードをつつきながらビールでも飲んで
満足なのかもしれない。
しかし、おれたちがよく足を運ぶソイ・ヌンのいくつかの屋台に較べたら、客をなめているとしか思えない。ヒジョーに不満でした。
その後、Big-Cに行き、「BC.10,000」という映画を観る。
![10000bcposter[1]](http://blog-imgs-40.fc2.com/p/a/t/pattayadiary/20080308130806.jpg)
すごいロケを敢行していること、CGの完成度は認めるが、それだけの映画だった。どういうモティベーションで撮っているのかさっぱりわからん。舞台を紀元前に置いただけのコテコテのヒーローモノ。ハリウッドはこの価値観、人間観から逃れられないんだろうな。
メル・ギブソンの「APOCALYPTO」になんらかの対抗意識があるか。しかし、まだ、メル・ギブソンの方が作家性がある。好きじゃないけど(笑)。
主人公の部族がみなドレッド・ロック・ヘアなのが可笑しかった。
まあ、120バーツだからまだ、笑って許せる(タイの庶民にしてみれば高いだろうが)。1,800円ってば、いくらなんでも高すぎるだろ。
ところで、来週、5ヶ月ぶりに東京に帰ります。
ただ、とどまるかどうかはわからない。ちょっと行きたいところもあるし。
んで、一応、ランカムヘン大王にお供えなんかをしてみる。

Jはスコータイ出身だからかどうか…大王一筋である。この家にはブッダもプミポン国王もいない。
お供えしてみようなんて、おれもまだ、多少はJのことが気になるのだ(笑)。といいつつ、彼女は今月いっぱいも保たず、いま勤める美容院をやめるだろうことをおれは確信している。
まあ、好きにすればいい。
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パタヤ・バンコク・ホスピタル向かいのタラート(市場)では
スクムビット通りを挟んで、パタヤ・バンコク・ホスピタルの向かいには、毎週、月火水に開く大きなタラート(市場)がある。いつの頃からかわからないが、どうやら、その市場の中にたこ焼き屋ができたらしい。
昨日、Jが市場に出掛けて発見したそうだ。
色の白いかわいい女性がやっているらしい。
日本語の小さなのぼりも立っていて、もしかしたら、だれか、日本人が関係しているのかも知れない。
1パック5個入りで25バーツ。
Jによると、けっこういけるらしい。テパシットのウィークエンド・マーケットのたこ焼きがかなりタイ風にアレンジされた「ナンチャッテ」だとすると、こちらはかなり日本風に近いという。
ああ、なんか懐かしい。
思い返してみれば、たこ焼き屋いてた頃が一番楽しかったかもナぁ。市場で働く人たちってのは、見栄もハッタリもなく、いい加減だけど元気でシンプルな人たちだ。もちろん、鵜の目鷹の目で、足の引っ張り合いも演じていて、渦中に呑み込まれれば付き合ってられないと思う。
しかし、東京にいるとなにやら閉塞した気分になってくることが多いのは、いったいどうしたわけだろう(笑)。
どうも、この新しいたこ焼き屋、気になる。
どなたかパタヤに行ったら、食ってみてください。
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食料品価格に思うこと
パタヤ、ソイ・ヌンパブワンのローカル・マーケットでは、これまで1パック5バーツだったご飯が、6バーツになったという。20%もの値上がりである。
なんでも、お惣菜や食堂のメニューの価格も一部で上がっているということだ。
ハイチやバングラデシュでも食料価格高騰が原因で暴動が起こったりしている。村上龍のJMMの今週の質問も食料価格に関することでなかなか興味深い回答が多かった(相変わらずばかばかしい空論も多いが・笑)。
長いこと、バングラデシュをはじめとする南アジアで暮らしてきたが、かの国々では一夜にしてモノの価格が2倍になったり、また、元に戻ったりすることなどざらだ。それだけ、供給も不安定なわけで、スーパーなどでも、どっと新商品が入荷して、売り切れたらもう、「そのブランドは手に入りません」なんてのも当たり前。
日本でも、小麦の卸売価格が30%も上がったとか、米まで上がるのではという憶測もあるようだが、ニュースをなどを見ずに商店街に行けば、相変わらずパンは1斤100円で売っているし、米は5キロで1600円くらいからちゃんとある。
経済は複雑化しているだろうから、いろいろな要因があり、目に見えないところで価格操作や価格に関する攻防があるのだろうが、日本の現状など、目先の価格変動に一喜一憂して騒ぐほどのものではないと思う。だいたい、支出に占める食費の割合など、他国に較べたら著しく低いのだ。
資源のない日本。その恒常性に対する人々の不安は常に煽られているが、その辺の国々に較べれば、市井の生活はかなり揺るぎない安定性を持っている。
その潜在力を生かして、もっと構造的な転換を図っておかないとヤバイことがたくさんあるような気もするのだが、あえて、メディアに目を背けられているのか。それとも、みな、本当にお菓子が同価格で内容量が減ったり、コーヒーにつくモーニング・サービスの内容の方が重大なのだろうか?
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心意気
うちの近所にお惣菜屋がある。
パタヤ・ソイ・ヌンパブワンのカラバーオ食堂とまではいかないが、なかなかバラック度の高い(日本風に言うならあばら家風情の)住宅の一階にあって、父ちゃん母ちゃんと思しき夫婦のほかにも2人くらいおばちゃんがてきぱきと働いている。
店の道路向かいにはオリジン弁当が進出してきているのもなんのその、なかなか繁盛している。
というのも、何より安い。
たとえば、おにぎりは100円である。コンビニの工業製品のようなおにぎりではない。手のぬくもりのあるおにぎりだ。まるで、幼き頃、ばあちゃんが握ってくれたおにぎりのような味がする。
値段もさることながら、そう、お惣菜も弁当も洗練されたものというより、懐かしい味がする。
「オリジン弁当もうまい」と思ったおれでも、まだこのくらいの違いはわかる。
ときどき、こういう店が東京のそこかしこに残っている。
そして、東京、いや、日本だけじゃなくても、さまざまなものが均質化される中、世界中にこういうあくまで庶民的なこだわり、つまり「安くて親しみやすくて旨い」に徹した店が、色濃い地域性を伴って生き残っている。
その共通性って、不思議だ。
国境や民族などといった区分けがいわば、垂直の境界線を持つ一方で、こんな共通性ってのは水平的な広がりを持っている。
たとえば、パタヤ・ソイ・ヌンパブワンの通称カラバーオ食堂。
考えてみると、あれもかなり凝っている。カラバーオが焼く鶏の串焼きや魚はバナナの葉に並べられている。湯気の上がる熱々のご飯は竹編みのかごに上げられ、ソムタム用のパパイヤが素焼きのかめの中で水に浮いている。
Jはよく「この店はイサーンのごくフツーの食堂の雰囲気なのよ。ぜったい彼らはこのスタイルにこだわってる」といっていた。
そして、なにより安い。
また、J曰く「華僑系の血が流れる家の店に、このおおらかさ(いい加減さ)はない」と。確かにお勘定のときの皿の枚数で合計金額を指折り数えるカラバーオやアムウェイ・おばちゃんを見てると「ホントに儲けようって気あるのかな?」と思わされたものだ。
彼らのような店が持っているモティベーションは「金儲け」ではないのかも知れない。
「ボーダー」という漫画に、主人公たちが通う安食堂のオヤジが、「おれの目の黒いうちは、貧乏で腹を空かせてる連中にしか食わせないぞ!」と啖呵を切るハナシがある。
あざといエピソードだし、実際にお惣菜屋の父ちゃんやカラバーオはこんなバタ臭い台詞は吐かないだろう。
でも、きっと、そんな台詞に通じる「心意気」みたいなものをおれは勝手に感じる。
おれは自分のわがままで貧乏しているわけだが、まあ、そのわがままも心意気ってことにしてもらえるならば、彼らの店で飯を食う資格はじゅうぶんにあるかなと思うのだ。
考えてみると、同胞なんて言葉は垂直に仕切られた「同族」に対するものではなくて、水平に広がる「心意気」でくくられる者同士にこそふさわしいような気がする。
もちろん、彼らはこんな能書きなどコかないのも事実である。
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食うことについて
ヒトは食うことばかり考えている。おれもそうだ。腹が減ってはどうにもならんのだ。粗食が美徳だの、知足だのといってみても、そりゃ、満足に食い物を確保できている連中、飢えたことのない連中の戯言でしかない。
もちろん、宮沢賢治のようなヒトもいる。
曰く「一日に玄米三合と味噌と少しの野菜を食べ…」。しかし、誰も彼もに「宮沢賢治たれ」というのは、非現実的だろう。
おれにもぜんぜん無理だ(笑)。
夕暮れ時、駅前に向かってチャリンコを漕いでいると住宅街でも商店街でもさまざまな食欲をそそる匂いに満ちている。飯の時間だ(笑)。そういえば、飛騨地方のとある小さな街の木材加工場でバイトをしていた時、「上がり」の合図にオジサンたちが口にするのは「飯やど」であった。
美食に耽りたいとはいわない。気取ってグルメをしたいともいわない。かえって、それじゃ満足できない。幼い頃の我が家では飯は真剣に食うものだった。うんちくをたれる対象ではなかった。
だから、いまでもおれの飯は5分、まあ、せいぜい10分である(笑)。酒を飲みながら食うことすらおれにはできないのだ。飯は飯、酒は酒である。会食も飲み会もきらいだ。
談笑しながらとか、まして、ちょっとフロアでダンスしたりなんてもってのほかである(笑)。オヤジに見られたらぶん殴られるだろう。
もちろん、おれだって、幸か不幸か飢えたことはない。でも、それがどんなことであるのか、少しだけ知っている。
たとえば、おれのオヤジは決してカボチャを口にしなかった。空襲で疎開した少年時代、毎日毎日、カボチャしか入っていない雑炊を食わされ続けたからだそうだ。とにかく、カボチャしか食うものはなかった。それも、たらふく食える量ではない。だから、オヤジは食への執着心が強かった。強いだけに食い物に関しては異常に厳しかった。
たとえば、おれが暮らしていた南インドのとある村では、農閑期になると日雇いの仕事は全くなくなってしまう。土地を持たないお百姓の家には文字通り、食うものが全くない。日長一日、軒先にしゃがみ込むとある家族の父ちゃんの姿が目に焼き付いて離れない。
とある日没後、彼はおれたちの集会に顔を出し「すまん、今日は欠席する」といった。
「昨日からこどもも何も食ってないんだ。いまから地主の池に魚を盗みに行く」と。
たとえば、Jははじめてシーラチャに出て来た二十歳の頃、月給が4,000バーツで友人とシェアしていたアパートの家賃が1,000バーツ。実家に1,000バーツくらい仕送りして、その他雑費を引けば月々の食費は1,000バーツとか1,500バーツとかだったという。
一日にして30バーツとか50バーツだ。お金がないと5バーツの素ヌードルやご飯にナンプラかけて食ってたらしい。
食うってのは、まことに奥深いものである。
南の国ではビンボー人はやせ細り、ふくよかなカラダは豊かさの象徴になる。一方で北の国ではビンボー人が肥満に悩み、豊かな人たちはせっせとダイエットやら自然食やらに精を出す。
それだけ、食に関して「必要」と「欲望」のバランスを図るのは難しいのだ。
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醤油とナンプラ
新宿西口のヨドバシカメラ裏に「渡邊」というそば屋がある。おれはそばが好きだ。なかでも「渡邊」のそばは、この辺で食うには一番うまいと思う。
めんつゆも見事だ。そして、そばを味わいながら、ふと、醤油のことを考える。
日本食といえば醤油といってもいいくらい根本的な調味料であるのに、リッパな食通ならいざ知らず、醤油を問うことはあまりない。素材や調理については嘆息するほどかまびすしいというのにだ。
そこでふと以前、Jとラヨーンの方の海に行ったときのことを思い出した。
海の店のような食堂で飯を食ったのだが、Jが「このナンプラ、すごくおいしい」という。ぜんぜん、売ってるナンプラと違うと。
んで、訊いてみると、一家の男たちは漁師でもあり、ナンプラは自家製だという。
タイじゃ、食堂ではレモンと唐辛子をつけ込んだナンプラがデフォルトである。どの店も同じように見えるし、漢字でも「味露」と併記されているペラペラのプラスチック・ボトルに入ったナンプラを使っているところが多い。
街に出て来て、ありきたりの飯を食い続けてきたであろうJだが、ふるさとで食ってきた「本来的なやり方でつくられたもの」を感知する味覚は失われていないわけだ。別に工業製品のように作られるナンプラが「正しくない」とはいわないが、「やっぱり味が違うんだ」ということが新鮮でありうれしくもある。
そして、イマイチ違いを感知できない自分を笑う。
さらに思う。醤油なら、味噌なら、「おれは違いを感知できるのだろうか?」と。
かなり怪しいような気がするのだ(笑)。
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