Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

キングダム 見えざる敵



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例によってパタヤ・ヌアのBIG-Cにて映画を観る。
マイケル・マンがその脚本にほれ込んで製作を買って出たという「キングダム」。
いやー、すごい撮影でした。
まあ、われわれのような素人は、とにかくきっちり撮ろうとしてしまうわけだけど、臨場感という言葉だけでは表現できない観客が「観たい」と思うものを巧妙に「はずし」や「じらし」ともいうべき構図で切り取られるので、余計に目が放せない。
それをして「臨場感」というんでしょうけど、つまり、「見た目」とはまったく異質なんだな。

そして、確かに物語りも見事だ。
まあ、例によって家族愛とか「戦慄をもよおすラスト」ってのは、ちょっとチープといえなくもないが、全体的にそんなことは吹っ飛んでしまう。
もちろん、役者もとても良かった。

見事な映画です。

しかし、Jには少々、難しすぎたようで、ところどころに出てくる子どもが「カワイイ」だとか、「アラブの男はみな同じ顔で区別がつかない」とか、そんなことばかり言ってました。

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I am Legend


フランシス・ローレン監督、ウィル・スミス主演「I am Legend」をBIG-Cのシネコンで観た。
i_am_legend_movie_poster_onesheet[1]

「地球最後の男」の三度目の映画化だという。
以前に日本でダニー・ボイルの「28日後」は観た。テイストはよく似ている。
ただ、ダニー・ボイルが個性を発揮しようとしてダークなエンディングを撮ろうとしたにもかかわらず、それは受け入れられなくて、最終的に2パターンのエンディングを撮影し、劇場公開時、両方上映するという妥協を強いられた「28日後」はいろいろな意味で中途半端な映画だった。
まあ、「ビーチ」なんていう映画を撮ってしまう「彼らしい」映画といっていいのかも知れない。
それに較べると本作は迷いないハリウッドの王道映画だ。

「吸血鬼の映像化というとこういうイメージになる」という点でも迷いがない(笑)。
ある意味、安心して観ることができるという点でハリウッド映画は「優れている」。いわば、ジェットコースターのようなもので、「スリル」を与えてくれるけど「リスク」を負う必要はない(昨今、ジェットコースターも本当の意味で「危険」なようだが…)。

ただ、「作品」として認知するとなると、失敗作でも「28日後」の方がいい。たとえば、「28日後」の無人のロンドン市街の映像と本作のNYCの映像を較べると後者の方が作りこみはすごいけど、乾いた荒涼感というか「実は都市こそが荒地なのだ」という空想的実感を起こさせるのは「28日後」のロンドンの撮り方である。
本作はNYCをジャングルにしてしまう。かつて広大なフロンティアを有した合州国は、生命あふれる「自然」に「荒地」感を見出すのだろうか。大航海で西欧以外を「発見」した大英帝国人のダニー・ボイルは「自然」に豊かさを見て、人影だけを取り除いた都市をフィルムの機能とこだわりの構図で撮ることで「現代」に疑義を投げかける。「28日後」のは、冒頭、これでもかと積み重ねられる無人のロンドン市街の映像を観るだけでも価値がある。その「絵」にはチカラがあった。
ハリウッドの映画人は「グランド・ゼロ」を有するNYCに疑いを抱いていはいない。NYCは「9・11」以降、それまで以上に合州国の象徴であり、「豊かさ」の象徴なのだ。だからNYCをそのまま撮って「荒地です」なんてことはできない。やたら飾りこんで「荒地」感を演出する。
「無」を描くのに引き算をするのではなくて足し算をするのだ。

この映画、前編にBob Marleyがフューチャーされている。ウィル・スミス演じる主人公の行動原理というか「がんばる」動機として、Bob Marleyへの思いを語るシーンまである。
そして、エンドタイトルは「Redemption Song」だ。
おれはレゲエ好きなので、いい音(ドルビーデジタルDTS)でボブが聴けるというのが素直にうれしかった。
ウィル・スミスがボブを語る台詞は当然、タイ語の字幕でJも読んでいるわけで、日ごろ、「レゲエのなにが良いの?」「ボブ・マーレーのなにが良いの?」といわれているおれは、劇場を出てから、「これでわかったか?」といったのだが、映画も含めて「マイカオチャイ」だそうだ(笑)。

ところで、歳食ってきたら、ウィル・スミスは渋みも出てきてますますカッコいい。
eu_sou_a_lenda[1]


時には劇場で映画を観たいおれなのだが、あとからJの質問攻めに合うので、そのたびに少々、辟易する。なかなか、映画を観たあと、ぼんやりと「夢想」に耽ることも許されないなんて…(笑)。






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「Chocolate」と「Sweeney Todd」

Big-Cで映画を2本観た。

「マッハ!」(2003年)、「トム・ヤム・クン!」(2005年)のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督の最新作「チョコレート」。
chocolate_0.2[1]

最近の「嵌り」であるルーク・トゥンとあわせて考えると、怪傑少女のカンフーアクションが弾けるこの映画も実は超「演歌調」である。
「演歌調」という調子の決定的かつ不可欠(?)な要素は、「理由」が重く、かつ、その説明が長いこと。そう、この映画もとにかく、説明が長い。脚本と構成だけを考えたら「ダメだし」確実である。
しかし、主演女優の体当たりカンフーアクションだけでない妙な魅力が、その押し付けがましさを補ってあまりあるのだ。
Chocolate-0[1]

彼女が弾けるのを期待しながら、長くつらい説明を辛抱強く拝見拝聴する。
いやー、バタ臭く洗練されていないところが、また、生身感のあるアクションにしているような気がする。
それを期待されたんだろうが阿部寛は最後までくそ真面目なやくざに徹し、あまり存在感なかったな。

この映画を観ながらふと北村龍平が上戸彩で撮った「あずみ」などを思い出したのだが、二つの映画を較べると完全に「Chocolate」に軍配が上がる。
「Chocolate」…あらはたくさんあるけど、楽しい映画でした。



「Sweeney Todd」ティム・バートン監督

st-movie-poster[1]


相変わらずの「完璧さ」で迫るティム・バートン節。
撮影と映像処理は過去サイコーと言ってもいい出来だと思ったら、撮影監督はダンテ・スピノッティだった。映像観てるだけで嘆息してしまう。
が、首切り物語ですから、タイのこと、ぼかしを入れやがる…。しかも、上映中、一度映写機が止まるし(涙)。

救いがないほどやるせない物語。演歌調とはほど遠く、説明は極最小限にとどめられて、ひたすらむなしく殺人が繰り返される。しかも、一般的なミュージカル映画とはいえないが、感情の吐露なる台詞はことごとく唄なのだ。それも、しぼり出すような唄。だから、台詞で感情移入することは許されない。

もう、これほど隙がないとJにはさっぱりわからないから、彼女も怒りを通り越して笑うしかない。
観客は、おれたちのほかにはファランとタイ女性のカップルが3組のみ。みな、すごく不満げな様子で足早に去っていきました(笑)。
ちょっと、パタヤには不向きな映画ではあるな。





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月は無慈悲な夜の女王

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Author:rokumonya
不惑の40歳までもう少し
離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
そのくせ、映画オタク

現在、パタヤ在住
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