Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

I am Legend


フランシス・ローレン監督、ウィル・スミス主演「I am Legend」をBIG-Cのシネコンで観た。
i_am_legend_movie_poster_onesheet[1]

「地球最後の男」の三度目の映画化だという。
以前に日本でダニー・ボイルの「28日後」は観た。テイストはよく似ている。
ただ、ダニー・ボイルが個性を発揮しようとしてダークなエンディングを撮ろうとしたにもかかわらず、それは受け入れられなくて、最終的に2パターンのエンディングを撮影し、劇場公開時、両方上映するという妥協を強いられた「28日後」はいろいろな意味で中途半端な映画だった。
まあ、「ビーチ」なんていう映画を撮ってしまう「彼らしい」映画といっていいのかも知れない。
それに較べると本作は迷いないハリウッドの王道映画だ。

「吸血鬼の映像化というとこういうイメージになる」という点でも迷いがない(笑)。
ある意味、安心して観ることができるという点でハリウッド映画は「優れている」。いわば、ジェットコースターのようなもので、「スリル」を与えてくれるけど「リスク」を負う必要はない(昨今、ジェットコースターも本当の意味で「危険」なようだが…)。

ただ、「作品」として認知するとなると、失敗作でも「28日後」の方がいい。たとえば、「28日後」の無人のロンドン市街の映像と本作のNYCの映像を較べると後者の方が作りこみはすごいけど、乾いた荒涼感というか「実は都市こそが荒地なのだ」という空想的実感を起こさせるのは「28日後」のロンドンの撮り方である。
本作はNYCをジャングルにしてしまう。かつて広大なフロンティアを有した合州国は、生命あふれる「自然」に「荒地」感を見出すのだろうか。大航海で西欧以外を「発見」した大英帝国人のダニー・ボイルは「自然」に豊かさを見て、人影だけを取り除いた都市をフィルムの機能とこだわりの構図で撮ることで「現代」に疑義を投げかける。「28日後」のは、冒頭、これでもかと積み重ねられる無人のロンドン市街の映像を観るだけでも価値がある。その「絵」にはチカラがあった。
ハリウッドの映画人は「グランド・ゼロ」を有するNYCに疑いを抱いていはいない。NYCは「9・11」以降、それまで以上に合州国の象徴であり、「豊かさ」の象徴なのだ。だからNYCをそのまま撮って「荒地です」なんてことはできない。やたら飾りこんで「荒地」感を演出する。
「無」を描くのに引き算をするのではなくて足し算をするのだ。

この映画、前編にBob Marleyがフューチャーされている。ウィル・スミス演じる主人公の行動原理というか「がんばる」動機として、Bob Marleyへの思いを語るシーンまである。
そして、エンドタイトルは「Redemption Song」だ。
おれはレゲエ好きなので、いい音(ドルビーデジタルDTS)でボブが聴けるというのが素直にうれしかった。
ウィル・スミスがボブを語る台詞は当然、タイ語の字幕でJも読んでいるわけで、日ごろ、「レゲエのなにが良いの?」「ボブ・マーレーのなにが良いの?」といわれているおれは、劇場を出てから、「これでわかったか?」といったのだが、映画も含めて「マイカオチャイ」だそうだ(笑)。

ところで、歳食ってきたら、ウィル・スミスは渋みも出てきてますますカッコいい。
eu_sou_a_lenda[1]


時には劇場で映画を観たいおれなのだが、あとからJの質問攻めに合うので、そのたびに少々、辟易する。なかなか、映画を観たあと、ぼんやりと「夢想」に耽ることも許されないなんて…(笑)。






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