Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

その構造と機能は解明され尽くしているにもかかわらず…

イスラム教徒の男子は4人まで妻帯を許される。
もちろん、教義的に条件は付されていて、「すべての妻を養える財力を持つこと」「同等の愛を注ぐこと」などとある(同等の愛を注ぐなんて人間には不可能だと思うが)。
また、機能的には戦乱の絶えなかったイスラム教勃興期を背景に寡婦の救済も担っていたらしい。
イスラム教については井筒俊彦さんの本などを読むといろいろな意味で感心させられる(講談社学術文庫のものが手に入れやすい)。



ところで、「なんで、いきなりイスラム教のハナシ」かというと、おれたちの住む界隈にはイスラム教徒が多いから。そして、その近隣者についてのJのギャグにいろいろ考えさせられてしまったから。

今日の昼、時間がなくて、うちからすぐの通称「ムスリム・タラー」で飯を食った。フツー、Jはあまり行きたがらない。スコータイ出身のJは同じタイ人といってもイスラム教徒にどこか偏見を抱いていて、その飯も「まずい」という。確かに若干味付けが違うし、料理の種類も違うかも知れない。なにしろ、豚は食わないしね。西方の影響が一般タイ社会より強いとしてもおかしくない。
今日の飯屋は取り立ててうまくもないが、別に顔をしかめるほどじゃない。でも、帰り際、Jはしきりに「マイ・アロイ」という。そして、「ムスリムが妻を4人もてるのは、女性のつくる料理が不味いからだ」なんて珍説を唱えだした(笑)。
イスラム教の妻帯について知っていることには感心したが、どうせ、ネガティブなイメージとしての知識だろう。しかし、ギャグとしてもなかなかのセンスで驚いた(笑)。
ただ、ブラック過ぎるけど…。

「はあはあ、そうかもしれませんね」と適当にお茶を濁す。
こういう話題をきちんと説明できるほどのコミュニケーション力がおれたちの間にはないし、Jがアラブやイスラムの歴史的・社会的背景になど興味を持つはずもない。

タイってのは総じて「他者」や「異人」をヘーキで笑いものにする。ギャグやコメディなんてのもそんなものばかりだ。それを笑い転げてみている姿には、時におぞましさすら感じる。
その世間知らずで思いっきり内弁慶な気質は、どこぞの島国ともよく似ているかもしれない。「ひとつの事象を量るものさしはひとつじゃない」ということに思い至らないヒトが多いのだ。

強烈な階級社会・タイのヒエラルキーの最下層に位置するようなJとて、縦割りの構造から水平の広がりへと価値転換を図ることができないのだ。「痛みを知っているヒトこそ、他人の痛みがわかる」というのが詭弁に思えるような価値観をときどき披瀝してくれる。
下層というか、虐げられる者だからこそできないというのが正しいのかもしれない。タイの洗脳というか情報閉鎖ってのはなかなかよくできている。

差別とか階級差、偏見の構造と機能なんてものは、とっくに解明され尽くしているにもかかわらず、いまだ、ヒトはその束縛を逃れきれない。

時におれだってそんな落とし穴にはまった発言をしているわけだが、希わくば、なににも与しない者として自分の位置を定めたいとは思っている。
そう、「外人」というステイタスは、どこにいようとそれを可能にする位置にある。おれはなんにでもなれるのだ。
ここに限っていえば、タラーの人間にもなれるし、観光客を装うこともできる。ハイソっぽく振舞うコトだってできる。とかく、レッテルに縛られている輩を欺くのはどこの国でも簡単なことだ。
まあ、判官贔屓を「徳」とする(?)江戸っ子の末裔であるおれは、たとえ、手段であっても「お高くとまる」ようなハッタリはかましたくはないのだけれど…(笑)。



ところで、元締めオヤジの注意の通り、今日も市場の人出は少なめ。
3人も日本のお客さんが来てくださって救われました。ブログも少しは商売に役立っている(笑)。
お越しいただいたみなさま、どうもありがとうございます。
今日の売り上げは880バーツでした。


写真はおれたちがいつも野菜を仕入れるソイ・ヌンの市場。
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新鮮な野菜が良心的価格で手に入る。
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このオバチャンはいつも元気。笑顔を絶やさずちょっとしたギャグも忘れないらしい。
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おれ、たけのこや山菜が好きです。これもうまそう。
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ソムタム用のパパイヤ。晩飯用に購入。
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不惑の40歳までもう少し
離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
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現在、パタヤ在住
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