Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

さもしい優越感

以前、不定期だけど、Jは家族への送金をしていた。
母親は新しいだんなを見つけていて、16歳の女の娘までいるわけだが、そのだんなも貧しい。そして、実家に一人で暮らす祖母は何の収入源もなく、Jの母親の妹がバンコクで警備員をする男との間につくった小学校に通う女の娘の面倒を見ている。

Jが送金する金額はだいたい5,000バーツほどだった。


10月下旬だったと思うが、実家近くの市場でコーヒーやジュースを売る露店を営む親戚が死んだ。残された家族はどうやら露店をやる気がなく、Jの母親に25,000バーツで一切合財、買わないかと持ちかけてきたらしい。

Jの母親は、特に定職がない。かつては道路工事人夫などをしていたらしいし、最近でもお惣菜を作って市場で売ったり、畑仕事の日雇いをしたりといった生活だ。だんなも日産のおんぼろピックアップを持っているが似たり寄ったりの状況である。
だんなの実家はJの家に較べるとまだ、生活はましなようだが、年上の寡婦とくっついた末っ子には冷たいらしく、何の援助も期待できない。ちなみに母親は50歳。そのだんなは39歳である(笑)。でも、けっこうラブラブ(?)だから可笑しい。

というわけで、Jからそのハナシを聞かされたおれは、以後、仕送りしないことを条件に25,000バーツ出してやることにした。

こうして、母も娘も露天商となったわけである(笑)。
毎日、売り上げを報告してくれるのだが、日によっては1,400バーツとか売り上げている。これまで、1,000バーツを下ったことはない。
朝、3時ごろから店を開け8時ごろいったん閉める。そして、午後も夕前から8時くらいまで開ける。朝は野良仕事に出たり、土方に行く人たちが買っていく(それにしても早いよな)。夕方は一仕事終えて家路に就く人たちがちょぼちょぼ買うらしい。

開けている時間も長く、母と腹違いの妹、そのだんな(16のくせに婚約している)の3人がかりってことを考えれば、そのくらい売れなきゃどうにもならないとは思う。さらにだんなと祖母も養うわけだし…(だんなは不定期にしか収入がない)。
しかも原価計算などしていないので、いったい利益がいくらなのか、ハナシを聞いているだけのおれにはさっぱりわからない。



タイ女と日本男という男女関係において、男が援助を求められるのは当たり前の事実だ。女もそう思っているし、おれも含めた男も戦々恐々としながらもそう思っているだろう。それは「タイ女」が「タイ男」に替わっても同じだし、国の名前がその他、第3世界のどこかの国に替わっても同じことだ。
そのことに苦々しさを覚えつつ、しかし、どこかに対等で純粋な男女関係から逸脱した「優越感」をおれたち側が抱いていることも間違いない。おれもJにホレたハレたというレベルから、すでに日々の生活の中でも「生活を変えてやった」という尊大な思いとか「感謝の強要」を迫る安っぽい自己撞着に陥っていることを否定できない。
さらに、かつてはかわいく見えたはずのJの無知やおバカを見下すことで、おれは卑しい自分の位置を少しでも高く設定し、閉じた関係性の中でしか通用しない自己実現を図ることに血道を上げている…。

たかが金持ってるってだけでね。または、そこから生み出される機会をこれまで得てきたってだけでね…、ホント、ばかばかしい。
エラソーなこと言い気取って市場に座って見せても、おれもその辺の「値踏みヤロー」どもと同じなわけでね、ああ、なんか「まだまだだぁ!」っていう致し方ない気分だ…。

よほど、つよくて打算のない男(女)じゃないと、こういう関係性の中でココロの健康を維持するのは難しいのだろう。つくづくそう思わされる今日この頃でした。




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テーマ:タイ・パタヤ - ジャンル:海外情報

この記事に対するコメント

「まだまだだぁ!」
確かにその辺の矛盾は感じますね。
でもそれは日本人同士でも同じではないでしょうか?
嫁は旦那の収入で器量を測り、他所と比較して優越感や敗北感を感じる。
旦那は感謝の強要をしたい一心で仕事に励む。
少なからずそんなものでしょう。
人間はどの位置にいても、階級意識がありそれで一喜一憂しますね。
本能的に身分差別が備わっているのではないでしょうか?
先日伺った際にわずかなチップを渡したことで
私も、「まだまだだぁ!」と反省してます。
チップって難しいですよね。
【2007/12/26 17:22】 URL | PEW #- [ 編集]


>こうして、母も娘も露天商となったわけである(笑)。

親子二代ですかw
個人的にはタイの【外人からは(持ってるやつからは)もらって当然】
っていう感覚がいまだに理解ができません。
優越感・・逆の立場になったらどうなんでしょうね。
【2007/12/26 22:38】 URL | orz #- [ 編集]


PEWさん
確かに…どこまで行っても逃れることができないと、つくづく思います。
ふと気づくと、どこにいてもなにをしていてもそんな差異を見出し、些細なレースに参加して、自閉的な表彰台を目指している自分にうんざりします。

Orzさん
インド圏なんかに行くと「ボクシーシ」という言葉があります。「持てる者は持たざる者に分け与えて当然」という感覚は広くイスラム圏にも根づいています。
「ボクシーシ」やイスラムの「ザカート(喜捨)」の場合、「分け与えられたモノ」の直接の裨益者は、もらったヒトのようにも映りますが、そうとも言い切れず、与えた者こそが神との関係においては裨益者だったりもするのです。

仏教においても、たとえば托鉢に応じるというのは、僧の教えに対するお礼でも、感謝や施しでもありません。お釈迦様は、その説教によって真理に目覚めたバラモンが、お礼に施しを与えようとしたのを諌めます。「功徳を積む」っていう行為もなかなか奥が深いものなのだと思います。

えらそうなこと書いてますが、自分も理屈はともかく、感覚として身についているとはいえないですね。

まあ、能書きはさておき、イマドキのタイ(に限らないか)の風潮は明らかにいびつだとは思います。
【2007/12/27 02:25】 URL | rokumonya #- [ 編集]

文化の違い
タイの文化は、「富める者は、貧しい者に施しをするのは当然であって、施しを受けることは屈辱ではない」であり、日本の文化は「武士は食わねど、高楊枝」です。
外国人=富める者から、タイの貧困者がお金を収奪するのは、タイの文化そのものです。
1日も早く、タイと日本の文化の違いを認識しないとストレスが蓄積するだけです。
【2007/12/27 20:04】 URL | 大阪MS #mQop/nM. [ 編集]


タンブンなんて今の日本じゃ考えられないですもんね。
武士は食わねど・・で思いましたが、日本人って意外とプライド高い??
【2007/12/27 21:18】 URL | orz #- [ 編集]


大阪MSさん
はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。
学習はするんですが、「どこにも染まりたくない」という意地もあるのが、まあ、困ったもんです。

Orzさん
タイ人もプライド高いですよ(笑)…てか、根拠あるものだろうが、歪んでいようが、どこでもだれでもプライドは高いように思います。

【2007/12/28 03:13】 URL | rokumonya #- [ 編集]


自分の間違い認めませんしねw
ああいう生き方ができたら幸せなんだろうな〜と思います。
とても真似はできませんが・・・
【2007/12/29 01:56】 URL | orz #- [ 編集]


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不惑の40歳までもう少し
離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
そのくせ、映画オタク

現在、パタヤ在住
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