Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

「パラノイド・パーク」と「愛おしき隣人」


帰国してはじめて、劇場で映画を観た。贅沢にも2本。
渋谷はものすごい人出だった。考えてみればゴールデン・ウィークなのだから当たり前か。

一本目はガス・ヴァン・サントの「パラノイド・パーク」。
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高校生である思春期の主人公が、微温的で自己完結的な学校という閉鎖的世界から、外の世界を知っていく過程で偶然ある事件を引き起こし、開かれていく世界を彼にとってより複雑で困難なものにしてしまう話。
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しかし、サスペンスはあくまで副次的な要素だ。あくまで主人公の内面がテーマであり、撮影も音もそこに焦点を合わせて構成されているし徹底的に彼に寄り添っている。ハラハラ・ドキドキのアミューズメント的体験を期待するべき映画ではない。
音も懲りまくりだが、撮影がすごい。正方形に近いような映画というよりテレビのようなスクリーンが、その心象から目をそらすことを許してくれない。余計なものは巧妙にそぎ落とされているし、徹底的にぼかされている。カメラワークには漂うような浮遊感がありながら、曖昧さはない。「エレファント」以降のガス・ヴァン・サントの作品を観ていないが、「エレファント」から基本的な演出と撮影のテイストは変わっていない。
しかし、今回の撮影はウォン・カーウァイの盟友、クリストファー・ドイルが担当しているだけあって、より個性的でもあり、かつ、美的にもすばらしい。
が、研ぎ澄まされているだけに、少々疲れるのも事実だ。



続いて、ロイ・アンダーソン「愛おしき隣人」
329968view001.jpg

相変わらず作り込みがすごい。エピソードの集積がそれぞれ少しずつ関連性を持っているのだが、ただそれだけ。まとめのような展開には決して至らない。しかし、ひとつひとつがとぼけていて、幻想的で、かつ、どこかリアルでもあり、目が離せない。
「パラノイド・パーク」がリアリティにこだわった映画だとすれば、こちらはフィクション性を徹底させることで、現実をかいま見せようとする。
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相変わらずシュールでシニカルで、やがて哀しいが優しさもある。相変わらずというのは、数年前の「散歩する惑星」という作品を念頭に置いてのこと。これも見事な映画だった(ちなみに邦題も秀逸だと思う)。


タイじゃこんな映画はゼッタイ観れない。なんでもかんでも商品として消費する大東京ならではのこと。今日は素直に感謝しておこう。どちらもいい映画だった。



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離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
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