Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

スコータイ

今週初め、Jはスコータイに帰省した。
実家にはばあちゃんがひとりで暮らしているのだが、男と別れた叔母が息子2人と娘(ちなみに別れた男はこどもたちの父親ではない)を連れて戻ってきていて、廃屋同然のあばら屋はずいぶん賑やからしい。

ここは母方の実家である。
以前にも記したがJの父親は彼女が若い頃に亡くなっている。その後、Jはここで祖母の手で育てられた。耕作地もなく、母は各所で土方仕事をしたり農業労働をしたり行商をしたりして、Jと祖母の暮らしを支えた。
母には5人ほど兄弟姉妹がいるようだが、やはりみな貧しい。

そのうち、母は新しい男とくっついてJには13も年の離れた種違いの妹ができた。その妹は早くも高校の同級生と婚約し、母、妹、その婚約者は実家から少し離れた街に部屋を借り、一緒に市場で露店をやっている。
この一家の父親もまったく裕福ではなく、母と一緒に行商をしたり、大工仕事をしたり漁をしたり季節によって仕事がころころ変わる。定職がないのだ。そのくせ、新しいオンナがいるとかいないとか(笑)…。最近じゃ、Jは彼をずいぶん嫌っていて、そんな男にくっついて祖母やJのことを顧みない母のことも悪く言う。

Jは中学を卒業するとバンコクに働きに出たり、ピッサヌロークの親戚に預けられて働きながら高校に通ったり、ガーメンスを営む家の息子に見初められ半ば使用人のような扱いを受けながらその家族と同居したりして10代を過ごした。

まともな家庭生活を送ったことがないから、彼女は余計に家族への思いが強い。家族団らんみたいなものに対する憧憬にも似た感情なのだろう。でも、母の新しい家族は自分のものではないという疎外感も強い。幼い頃、一緒に過ごした祖母が今も変わらぬ彼女の愛の対象なわけだが、それが報いられているかというそうでもない。
祖母にはこどもも多く孫となったらメタクソ多い。Jにとっては唯一の祖母だが、祖母からすれば、Jは「One of Them」なのかも知れない。ましてスコータイから出たこともなく齢80にもならんとする祖母がJの思いに打てば響くように応えてくれているようにも思えないし、共有する具体的なナニかがふたりの間に存在するようにも見えないのは無理もないことだ。


そんな一族郎党の中でJは唯一の街のヒトになり、洗練された「きれいなオネーサン」になった(あくまで家族と比較してのハナシだけど)。彼らがJをどう見ているか以前に、Jは血縁の前ではそう振る舞う。それはJのプライドであり矜恃でもある。
Jは偉そうな顔をして「I am manager in my family na」などという。確かに超のつく田舎者揃いの血族だが、おれから見ると、Jがブレインではまことにどうにも浮かばれない(笑)。



ところで、今にも朽ち果てんとしている実家は一生苦労してきた愛する祖母が余生を送る場である。また、今は叔母も家族を連れて戻って来ている。母だっていつ、妹の父と別れて戻ってくるかもわからないし、他にも食うために外に働きに出ているが、戻ったり出たりするメンバーがいる。もちろん、J自身にとっても、かけがえのないふるさとである。
現実的な生活レベルでは女系制ともいえるタイ社会で一族の大黒柱である(?)Jは、自分が音頭をとってなんとか、家を修繕、または建て替えたいと以前から思っていた。

じつのところ、今回、Jはそのために帰省した。
イサーン出身の友人が、一族みなで金を出し合い、自分たちで少しずつ作業して3年がかりで家を建て直したハナシに触発されたのだ。「メンバーはたくさんいるし、叔父や叔母は土方や大工仕事を知ってる。自分たちだってできる」と思ったらしい。「早くしないとばあちゃんが死んじゃう」と。
帰省する前に相談(無心)されて、実際にハナシがまとまったら、おれも助力することを約束させられた。

しかし、結果は惨敗(笑)。勇んで出かけ家族会議を招集したものの、誰も手を貸したがらず、金を出すなどもってのほか。「貧乏暇なし」なのだ。挙げ句の果てには疑心暗鬼の詰り合いがはじまり、叔父・叔母・Jの母の間で大げんかになったとのこと。

「気にしないでいいから帰りなさい」。祖母にそう言われて、Jは失望したまま、ついさっき、バンコク行きの夜行バスに乗った。

逐一報告されて、まったく、今月も電話代が高そうだ…。



ところで、帰省するたびにJは祖母のために米を一俵(ちょっと何キロか忘れましたが)買うのだが、前回おれと行ったときに760バーツだったものが1,500バーツに高騰しているとのこと。「銘柄を間違えたんじゃないのか?」と言ったが、「ばあちゃんの食う米の銘柄は間違えない」とのこと。

なんかあったんですかね。サイクロンの影響?
「おいおい、タイ、大丈夫か?」と思ってしまった。




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テーマ:タイ・パタヤ - ジャンル:海外情報

この記事に対するコメント


米の高騰はカンボジアやラオス等で米が不作だったので、タイに頼らざるおえなくなった為だとか。
タイ自体は200%の自給率なんですがね。
ま、今までが安すぎたって事かもしれません。

米も急騰してますが、その他の食料品も上がってます。
食用油1Lが先月は27B程だったのが今月は45B前後になってたりします。
タイ料理は油を大量に使うのでこれもかなり痛いでしょうね。
屋台の値段も平均5Bくらいは値上がりしてます。

それでもあまり不満が出ないように見えるのは、基本的にタイが高度成長に乗っているからでしょう。
しかし、この値上げの影響はこれからあっちこっちに出てくるでしょうから、心配ではあります。
【2008/05/09 01:15】 URL | ni-na5 #JalddpaA [ 編集]

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【2008/05/09 03:23】 | # [ 編集]


こんにちは!ブログ拝見させていただきました^^
【2008/05/09 03:38】 URL | takakuma2006 #- [ 編集]


ni-na5さん 


なんだかけっこう激しい値の上がり方ですね。 
タイ経済強し?! 
願わくばJやその家族のような人たちにも、少しはその強さが還元されると良いですが…。
【2008/05/09 10:12】 URL | Rokumonya #- [ 編集]


Shinshinさん



お久しぶりです。 
ご心配いただいてありがとうございます。どうも斜に構えた人間なのでつい嫌みなことも書きますが、こんなJをかわいいと思っています。 

もし、自分がたくさんお金を持ってたら、家くらい建ててやりたいですねぇ。自分もどうしようもなくなったら、住めるだろうし(笑)。

どうせ外国人とくっつくなら、もう少し甲斐性のある男を捕まえるべきなのに、そんな点でもJはやっぱり少し抜けてるんでしょう。



ただ、あんまり甘やかすと図に乗ります(笑)ので…。

【2008/05/09 10:13】 URL | Rokumonya #- [ 編集]


takakuma2006さん 



「自分も半信半疑でした…しかぁし!」系の誘導サイトって、どうしていつもこのワンパターンなんでしょうか? 

・これまでいかに苦労したか

・いかに半信半疑だったか 

・このシステムの開発者がいかにすごいか 

・このシステムの開発者がいかに反骨精神の持ち主か 

・いかに庶民の味方か 

・いかにリスクがないか 

・今回はいかに特別なご奉仕か

・いかに数に限りがあるか

長ーい説明がずらずらと続いた後で、下の方にリンクが出てくる。 



コメントなので一応、残しておきますけど、このブログに来られる方々はつられないと思いますよ(笑)。
【2008/05/09 10:14】 URL | Rokumonya #- [ 編集]

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【2008/05/09 11:28】 | # [ 編集]

どうも
初めまして
一番目の方が書かれていますが、
ベトナム・中国が穀物の輸出制限を行った為
タイ米が高騰しているそうです。
フィリピンでは配給に近い状態だとか。
しかし倍ってすごいですね。
【2008/05/09 15:01】 URL | こうじ #ELXim8qg [ 編集]


Shinshinさん

ありがとうございます。
自分で書いておきながらヘンなハナシですが、コメントをくださる皆さんの多くがJにシンパシーを持ってくださるので、ときどき、嫉妬します(笑)。


【2008/05/10 01:17】 URL | Rokumonya #- [ 編集]


こうじさん

はじめまして。コメントありがとうございます。
世界的に食糧危機が警告されていますが、豊かなアジアも富の分配がいびつなんでしょうね。中国は近い将来、かなり、やばいことになるのでしょうか?

なんだか、砂糖とかもかなり上がっているらしいです。

【2008/05/10 01:23】 URL | Rokumonya #- [ 編集]


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不惑の40歳までもう少し
離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
そのくせ、映画オタク

現在、パタヤ在住
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