Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

生活の態度(その2)……複数性

ペソア的にいってしまえば、「わたしとは複数である」。
凡人らしき不徹底さをもってしても、おれもやはり、「複数なるおれ」を生きている。

ただし、ここに示す「複数なるおれ」はペソアのような文学的な、または人格的な意味での複数性ではない。それはもちろん、おれにとっても美しい夢であり、逃れようのない現実でもあるのだが、いまはまだ、その複数性に沈潜して身を隠せるほどの凄味がおれにはない。

今日のところは、詩的さや抽象論はさておいて具体的に自分に必要な形態を考えてみたい。
すると、こういうことになる。

1.微温的思考停止生活
2.自閉的忘我生活
3.個人的冒険生活
4.延命措置生活

笑っちゃうだろうが、おれはけっこう大まじめである(笑)。
どれもおれには欠かせない生の要素だ。

1.は、おれにとってパタヤ沈没がまさしくこれだった。
埋没というか市隠というか…。他人という窓からぼんやりと世界を眺めているような生活がそれだ。または、多少の退廃と堕落を享受する醜悪な高騰遊民気取りの生活。
いわば、香の焚かれた寝台でしっとりと汗に濡れるおれの「アヘン窟」だ。そのアヘン窟には小さな窓があり、寝台からは市井のヒトビトが生き死んでいく様がよく見えるが、どこかおれには他人事でしかない。

2.は、阿佐ヶ谷暮らしがまさにそう。
忘我はけっこうな緊張状態の涯てに立ち現れてくるもので、いわば、極我の向こう側にある。実際、阿佐ヶ谷にいるだけで「呆然」と出来るわけでもなく「呆然」とするにはある種の準備が必要であり、そんな状態を維持するにもある種の注意深さが必要である。本来ならこれを一定期間は継続したい。
いわば、静謐なる狂気まであと半歩…アルコールとたばことコーヒーに事欠かないおれにとっての「辻潤の四畳半」だ。

3.は、生命力の確認だ。かつ、おれにとってもっともわかりやすい「自由」の象徴でもある。もちろん、すでに空間的フロンティアなどないことは知っている。現代に生きる者には社会的な意味での冒険の余地など残っていないのだ。しかし、そんなことは関係ない。あくまで個人的な冒険が必要なのだ。ある種の野蛮さを身にまとうことでもあり、または社会的なサバイバル能力を発揮することでもある。
いわば、おれにとっての「満月の夜」であり、「月に吼える」時だ。

4.は、忌まわしき労働。
残念ながら、おれの1.2.3.は、この4.と直結していない。
ブコウスキーなら「そんな仕事やめたらどうだ」というだろう。


これまで自覚的または無自覚にこのサイクルを不規則に繰り返してきた。しかし、願わくば、徐々にこの垣根を融解したい。
この垣根が融解されてくると、冒頭に記したより内省的なおれの複数性を楽しめることが出来るようになると思っている。


では、おれの生活におけるこの現実的な垣根をいかに融解するのか?


つづく





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テーマ:タイ・パタヤ - ジャンル:海外情報

この記事に対するコメント

はじめまして。
はじめまして、いつも読んでおります。
環境による自己の分裂か?幾種類もある自己による欲望からの環境を創造か?
まあ、ちょっと(まるで?)違うかもしれませんが、若い頃考えていました。
この記事を読んで思い出しました。

僕も以前は創作活動をしていました、映画ではなく漫画ですが・・・。
創作活動と生活のための仕事との時間と環境の割り振りにとても苦労しました。
というか、いい年をした今でも創作活動を続けている(つもり?)ため・・・苦労しています。

阿佐ヶ谷には故・永島慎二先生(フーテンや若者達・・・有名なものでは柔道一直線なんかもありますが・・・青年漫画の教祖と呼ばれていた人です)が住んでいた町で、師事していたためよく通いました。
とてもいい街で、なつかしいですね。

生活のための労働がんばってください、そのうちパタヤで会えたら嬉しいですね。
いつも酔っ払いブログなんか書いてますが、これを読んでたまには真面目にコメントを書きたくなりました(^^;)
【2008/06/13 11:32】 URL | ムコン #j5frB896 [ 編集]


ムコンさん
ブログ拝見しました。パタヤの大先輩ですね。ぜひ、機会があったら遊んでやってください。

自分もとある映画監督の弟子をしていた時期があります。あの頃とは自分がまるで変わってしまいましたが、自分も「創作」活動を続けていきたいです。

阿佐ヶ谷はホントにいいところです。
いろいろなところに住みましたが、いまのアパートが一番気に入っています。

もう、ずっとパタヤにいらっしゃるのですか?
お会いできるのを楽しみにしています。どうぞこれからもよろしくお願いします。




【2008/06/14 13:03】 URL | rokumonya #- [ 編集]


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不惑の40歳までもう少し
離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
そのくせ、映画オタク

現在、パタヤ在住
「Good guy goes to heaven,
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