Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

恐怖の本質


結局、恐怖の根源にあるものは「死」なんだろうと思う。

もうだいぶ前のことだ。当時唯一ともいえる友人が死んだ。同世代の男で、急性の白血病だった。かれとは死の3年ほど前、旅の途上で出会った。
かれはひたすら旅をしている男だった。

かれの粗末な葬式に出席し、寂しさとともにうらやましさすら覚えた。しかし、それは観念のハナシで、本能とはかけ離れたポーズだったのだ。なぜなら、パイプ椅子に腰を収めたおれのナニは抑えようもなくいきり立っていたからだ。
カラダは「死」などに微塵の憧れも持たず、「死」を拒絶し、「生」を誇示して見せた。
勃起したおれのナニは強烈に「生きる」ことを主張していたのだ。
同年代の友人の「死」に遭いながら、不謹慎にも「おれは生きるぞ」と意思表示していた。

そのときは、やむなく「抜いた」わけであるが、パタヤにておれがJに出逢ってからいままで彼女にしがみついてきたわけは、このときと同じ理由なのだろう。
結婚生活の最後にはほとんど不能同様だったおれだが、ナニは妻以外の女性には力強く反応した。結婚生活の延長線上には「死」があったのだろう。
その「ゆっくりと死んでいく」ための日々に本能は去勢され、そこから逃れようとするとき、「生きる」ことを感じ取る。

なんて刹那的で虚無的なんだろう。なんて勝手なんだろう。

しかし、Jにしてみれば、おれは「ゆっくり死んでいく」ための保険である。ただ、豊かな大陸の民である彼女は、窮屈なあの島国の人間に比べたら、女性といえどもけっこう刹那的である。
そんな彼女の身体にしがみつき、腰を振るおれは40を前にしてふたたび「死」の恐怖におののいているだけ。

なににも与しないで生きたいと希う者にとって、「落し穴」とはいたってシンプルながら、本質的なものなのだった。


ところで、別に深刻ぶっているわけではありません(笑)。
少しずつ、「次のステップ」に近づいているだけのこと。

さて、いまからお出かけです。





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離婚・棄職、糸の切れた凧のように流離う
成人後の20年を、旅とインド圏に費やすこと10年、転居14回の根無し草
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現在、パタヤ在住
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