Life Goes On (パタヤ日記)

世界一邪悪な(?)街・パタヤに漂着してタイ女性の部屋に転がり込みました。日々の生活からパタヤ情報まで発信中

雨が降り風が吹く

先週はやたら雨が降ったと思ったら、その後、風が強く吹いた。春一番なのかな。寒いけど(笑)。
駅に向かう道すがら、送電線がビュンビュン鳴っていた。

気を取り直して(?)部屋を掃除する。
ソファ・ベットをたたむとその下に桜の花びらが舞い込んでいた。こういう天気じゃ花もたいへんだなどと思う。
ありきたりだが、井伏鱒二の詩(なのか?)がよぎる。

花に嵐のたとえもあるさ
さよならだけが人生だ

このフレーズ、もっとも美しい日本語のひとつだと思う。


近所の路地にて
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コンビニ…屋台?…誘蛾灯?


深夜、ぶらっと散歩に出る。
トーキョー、いや、日本から闇は駆逐されてしまったが、そんな夜の路上でもコンビニの白い蛍光灯の輝きはひときわ目立っている。しかし、日本人(アジア人)って蛍光灯好きだよな。おれは目がチカチカしてどうも嫌いだ。

ふと、深夜までどこぞで飯を食えるタイの路上、屋台のことを思う。あれはアジアでもその他の国ではなかなか得がたいものだ。そういえば、タイではコンビニも登場した頃はまるで屋台のようだった。氷でジュースやビールを冷やして軒先で売っていた。ソイ・ヌンのファミマでは今でもときどき、キャンペーンのように軒先に商品を並べて売り子が声を張り上げている。

考えてみれば、日本だって屋台の国だった。コンビニはそれに取って代わったのだろう。おでんも売ってりゃ、フランクフルトもある。今の日本ではコンビにこそ、屋台であり露天を代替しているのだ。
それにしてはどこか「やがて哀しい」カンジが漂いすぎているが…、なによりまず、明るすぎるせいだろう。あんなに明るい必要はない。まるで誘蛾灯だ。

そう、深夜にフラフラするおれのようなヤツはそれに誘われる夜行性の蛾。
今日も誘蛾灯に誘われて、巣から飛び出した蛾たちが集まっている。





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生業とJob


タイといえば屋台であり露店である(「オンナである」という展開は別の機会に譲る)。

そりゃ、ロクに就職もなく、あっても5,000バーツとかそんな給料でこき使われるんじゃ自分で何かやらざる得ない。わずかな期間だが、たこ焼きの露店をパタヤの市場で出していた。そんなにわか仕込みの素人屋台でも1,000バーツとか売り上げるのだ(しかも、夕方から夜9時頃までしか開けない)。
たこ焼き屋の場合、原価は6割程度。どうやら、タイのフツーの屋台や露店の原価はわりと高めのようだが、それでも4,000バーツ、5,000バーツの給料で朝から晩までこき使われるよりはいい。曲がりなりにも自分の店だし。だから、家族総出で路上で働く。

考えてみると、何から何まで企業が手を伸ばし、働くといったらどこかに所属することしか選択肢を見いだせない国の方が悲惨なのかも知れない。個人で「ちょっと店でもやってみるかぁ」なんてのが、とてつもなく敷居の高いことのように感じられる。そういえば、新宿駅東口の地下に名前は忘れたがビールやソーセージのうまい立ち飲み屋がある。いつも賑わっているが、この店はどうやらJRから立ち退きを迫られているらしい。存続のための署名を求める張り紙には「個人経営の店が山手線環内から消える!」とあった。

タイにあるような屋台や露店はいわゆる表の経済指標に現れない。そりゃそうだ。登録もなければ監査もない。税金なんて払ってない。でも、だから、どうだというのだろう。国家にとっては不幸なことかも知れないが、おれには国家なんてモノを代弁する気などさらさらない。
自分のモノでもないナニか奉仕するなんてあまりうれしいことじゃない。そんなことをしているとストレスが溜まるので、余暇だの癒しだのが必要になってくる。ありがたく頂戴した給金を体よく吸い上げられるわけだ。

願わくば生業といえるナニカに就きたい。「生業」…「なりわい」とも読む。Jobとはどこか違うのだ。


新宿駅
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近所の商店街
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「靖国」というドキュメンタリ映画

映画館の上映自粛が相次いで、配給会社が公開中止を余儀なくされたという。
このニュースには、小さな小さな日本という島国を象徴するキーワードがちりばめられていて面白い。

まず、なんてったって「自粛」というのが笑える。それは「政治団体」を名乗る方々の圧力のゆえらしい。そして、配給会社の苦渋の記者会見。製作者の怒りのコメント。自閉的な小宇宙での一幕芝居…。まあ、作ったのは香港かどこかの外国人らしいが、そんなことはあまり問題じゃない。
話題にするのもばかばかしいとは思うのだが、あまりに笑えたので…。タイ王国や中華人民共和国、アメリカ合州国のことなどとても笑えたモノではない。

そして、おれもそんな空間に、日本人というレッテルを共有して生きているのだなあとしみじみ思う。靖国に象徴されるメンタリティも、靖国を擁護することもあげつらうことも、ついには「無視する」ことまでもが、ひとつの円環の中に収まることになってしまった。すべてがこの共同幻想のための妙な延命装置として機能している。
この映画もその上映中止にまつわる騒動もそんな役割を担ったプレーヤーたちのお芝居だった。

だって、もっととんでもない「危険」な映画がいくらでも観れるのだ。たとえば、最近、DVDで観たのだが、ミヒャエル・ハネケなんてヒトの映画はヤバイでしょ。「日本」にまつわる映画をつくるヒトもハネケや、せめてイラン映画の知恵を学んで欲しいものだと思うのだった。

政経バナシは無視が基本なのですが、映画バナシということで。





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オリジン弁当

おれは結婚生活の一時期、主夫だった。道楽に時を費やしたくて、そんなおれに譲歩案として出してきた妻の条件がそれだったのだ。毎日、掃除洗濯炊事に買い物。妻に持たす弁当まで作っていたこともある(笑)。
それはそれで悪い生活ではなかった。

そんなある日のこと、道楽の方が忙しく晩飯を作る時間がなくて、帰りがけにオリジン弁当でお総菜を買った。そして、愕然とした。「まずい!」。
以前に書いたが、かつて、おれはこだわりの人だったので(?)、みそ汁だって鰹節を削るところからはじめていたくらいなのだ。そんなおれにオリジン弁当のお総菜はとても食えなかった。
しかし、先日、深夜に小腹が空いて、つい、おそるおそるオリジン弁当に立ち寄ってしまった。竜田揚げの弁当399円也。
「うまい!」(笑)。

いまのおれにはなんでもうまい。人間の五感なんていい加減なもんだ。



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ホームレス


かつてインドに住んでいたときのこと。100チャンネルもあるケーブルテレビをぱちぱちとやっていたら、どこかの国のニュース番組で日本のホームレスのドキュメントをやっていた。
インタビューを受けている青年はフリースを来てそれなりのフツー人だった。かれはハナシを終えると、身をかがめて靴を脱ぎ、すぐ後ろにある段ボールハウスに入っていった。中から顔を出し、そっと靴まで揃え、「それでは」とかなんとかいってスライドするダンボールのドアを閉めた。

いま、最寄りの駅から我がアパートの方に伸びる商店街にも夜になると点々と閉まったシャッターの前に段ボールが組まれている。
なにより、「寒いだろうなあ」と思う。
なんとか、航空券代をかき集めて、タイにでも行ったら快適なのになどと思う自分を笑う。でも、バンコクは辛そうだけど、パタヤあたりのローカル・タウンなら、ヒトも優しい。食い物も豊富だし、じゅうぶん生きていけそうな気がするのだ。

ところで、ホームレスのヒトだけが売ることができて、その人の再起を支援することも目的としている「ビッグ・イシュー」という雑誌、ご存じですか?
なんでも、イギリスで発刊された雑誌で日本でも大阪で始まって、数年前からトーキョーでも新宿や池袋でホームレスのヒトたちが売るようになった。コンセプトはなかなか野心的だと思う。しかし、哀しいことに雑誌そのものがとてもつまらないのだ。あれじゃ売れない(笑)。少なくともおれは買う気にならない。
せっかく、ホームレスが売るのなら、そのことに意味を見出した編集方針で、時代に切り込む記事を掲載して欲しいと思うものだが、マーケットに媚びた紹介記事とこれまた善意に媚びる社会批評で埋め尽くされている。おれがホームレスならあんな雑誌を手には持ちたくない。

猫のダンボールハウス
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バーツと円


「はい、1,000バーツ」なんていわれると、「ああ、1,000バーツね」なんて軽く思う。
バーツという単位に染まっているなら、そのままの受け止め方は正しい金銭感覚として生活感を伴うのだろう。しかし、どうにも越境し切れていない金銭感覚での「1,000バーツ」は、つい、1,000円のような雑な感覚で受け止めてしまう。「あらま、安いな」と。しかし、それは3,300円のことなのだ。
そこそこけっこうな金額である。

日本でも、今の俺の生活レベルで考えるといろんなことができる。
短期でパッと遊びに来るのなら、「1,000バーツ=1,000円」くらいの威勢の良さでいたら気持ちいいだろう。それにきっとタイ人の受けもいい。

でも、ある程度、まとまった期間いるとこれで痛い目にも遭う。
振り返ってみると、「無駄な金使ったなあ」と思うのだ。




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ボヘミア的生活


まったく珍しい友人が久しぶりに東京にやってきた。
ヤツとはとある山小屋で働いていたころからの腐れ縁だ。もう10年以上前から、ヤツはシーズンを山小屋で過ごし(GW前から11月の上旬まで実質7ヶ月半)、その後、3ヶ月は失業保険を得ながらブラブラ国内を旅し、残りの期間は海外旅行に出る生活をしている。一時はそんな夫婦生活もしていた(笑)。
山小屋やスキー場などの期間労働は、いわば飯場暮らしのようなもの、3食寝床つきで隔絶された世界に隔離されるから一定の金が貯まる、しかも、自然要因によって労働期間が限定されるので、下山後、失業保険が最低期間(3ヶ月)もらえるなど、ボヘミア的生活者にはうってつけの職業だ。

しかし、ヤツが言うには、かつては小屋番という呼び方がふさわしかった山小屋暮らしも、小屋そのものがホテルのようになり、付加価値をつけたサービス提供を余儀なくされて様変わりしているようだ。
「最近はホテルの従業員のような気分だよ。だいたい、登山客もわけのわからん連中が多くなった」と。
「だが、そんな人たちにせっせと通ってもらわにゃ、おれたちの生活も成り立たない」。



ところで、山に戻るため、ちょうど海外から戻ってきた彼がスワンナプーム空港で、胸に日の丸をつけた迷彩服やえんじのつなぎを着た日本人の集団を見たという。
「なんだ、自衛隊か?」とおれ。
「いや、それにしてはしまりのない顔をした連中だった」とヤツ。
どっかで災害でもあったのだろうか。でも緊急援助隊は迷彩服など着ないだろう。
「気になるなら、なんで、『ご公務ですか?』とか訊かなかったんだ?」
「まあ、なんか気味悪くて…」

はたして、どっかの脳みそ筋肉な国々ならいざ知らず、わざわざ日の丸背負った迷彩服で国際線の民間機にご公務の連中を乗せるのだろうか?(まあ、ほんとに公務なのか怪しいけど)
示威行為なら、おれの友人のようなボヘミアンにも『しまりのない顔をした連中」と言われてしまうようでは、かえって逆効果だし(笑)。

今朝、ヤツは『来週から雪下ろしだ」といって東京を去った。
ヤツのような男は、一度、別れると次はいつ会えるかわからない(笑)。





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おんぶに抱っこに肩車

何が驚いたって、日本のラップには驚いた。
ピッッと広がって、スパッと切れて、ピタッと目的の物を包み込む。松田優作ならゼッタイ、「なんじゃ、こりゃぁ!」(古いか)っていうと思う(笑)。

一念奮起して、規則正しい生活を目指してみようかと思っている。

んで、いろいろ食材を買った。仕分けして冷凍庫なんぞにストックする。ラップが凄すぎて、ちょっとビビッたが、そのくらいで気後れしてはいけない。
ストックしただけで満足している場合ではないのだ。


それにしても、日本の商品はどうにもおそろしい(笑)。
たとえば、包装紙。切りやすいように切込みがついている。すごいのになると、切り込みもないのに「この商品はここから開けやすくなっています」なんて書いてあって、実際、スパッと開く。

まったく、「痒いところに手が届く」というか、「おんぶに抱っこに肩車」状態だ。ときどき、やりすぎじゃないかとも思う。


きりがないので、もうひとつだけ。
洗濯機がすごい。
自動で洗濯物の量を判断して、水量を決めてくれる。そして、これがまた、見事なくらいに節水が利いているのだ。しかも、早い。
Jの洗濯機は本当にストレスフルな代物だった。水はがばがば食うし、いつまで経っても終わらないし、汚れは落ちないし、ネットにごみが集まらず、フリースなんかが代わりにごみを吸着してくれる始末だ。これなら2層式の古典的な洗濯機の方がよほどまし。ちなみに某韓国製だった。
インドにいたときはアメリカのWhirlpoolって会社の洗濯機を使っていた。これはものすごいパワーなのだが、ただそれだけ…。ぶんぶん回る。服がねじ切れるんじゃないかと思ったくらいだ。
しかも、脱水時、ふたを開けても止まらない。安全装置なんかついていなかった。


時にあんまり過保護なのもどうかと思うけど、日本のものはやっぱ、すばらしい。






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見事なタイミング

「やっとネットが開通!」と思ったら、なんと、パソコンがいかれた。

立ち上がれないのである。
いわば、勃起不全ともいうべき状態。起動音までもたどり着けない。
電源を入れると、ファンが回転し始めるが、ハードディスクが回り始める前に「あぁ、ダメ」ってなカンジで落ちる。

とうとう、枯れてしまったか。

確かに最近不調だった。ときどき、勃起不全のような(立ち上がれない)ことがあったし、いきなり萎える(ソフトが落ちるのではなくて、電源が落ちる)こともあった。なんとか、だましだましというか、無理矢理使っていた訳だが、ついに今日はもう、まったくダメ。

とにかく、ハードディスクがいかれていないことを願う。


これから、ソフマップに相談に行ってきます。

ところで、相談といえば、近所の自販機に「牛乳に相談だ!」というポスターが貼ってある。確かに思春期の頃、背を伸ばそうと毎日、牛乳を1リットル飲んでいたこともあった。しかし、Macがいかれてオロオロしているおれには、思わず、「ケッ!」と八つ当たりのひとつもしたくなるポスターなのであった。





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多忙な日本人



まったく日本の暮らしというのは忙しいものだ。

技術と情報は、ヒトの時間を奪う。両者とも本来は効率化を計るために存在し、提供され、高度化してきたはずなのに、いつの間にか、おれたちは技術と情報にすっかり振り回され、やがて、束縛にまで至ってしまった。

おれは相変わらず、無職である。
ただ毎日ふらふらしている。それでも、パタヤにいた頃より圧倒的に多忙なのだ。何が忙しいんだって笑われそうだが、自分でもよくわからない。よくわからないが、時間に追われてしまう(笑)。

規則正しく、いや、正確には、健康に暮らそうと一念奮起してからはなおさらなのだ。

買い物をし炊事をし、時には掃除洗濯などもし、一日に三度も飯を食い、コーヒーを飲む。新聞を読み、Webを徘徊し、本を読み映画を観る。ジムにも行く。夜は酒を飲む。
あぁ、もう忙しい…。

パタヤにいるとだんだん焦ってもくるが、ある種の居直りもある。しかし、ここにいると、焦る間もなくいろいろなものが迫ってくる。それを取捨選択するのが大変だ。

ところで、近々、新しい報告ができるかも…です。



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Intel Mac mini

結局、急場しのぎに新しいコンピューターを買ってしまった。いかれたのは本体なので、モニターもキーボードもあるし…ということで価格がお手頃なMac miniにした。
旧G5はおそらく電源装置あたりの不良なので、まあ、修理に出せば直るだろうとのことだった。が、IBM時代の最高峰機種であるG5が、Intelのプロセッサを積んだ新しいMacと比べると、ベンチマーク・テストの結果ではMac miniにも劣ると知って少々愕然としてしまい、修理に対するモティベーションが下がってしまったのだ。それも販売員の手なのかもしれない。

G5は購入後、わずか3年半。コンピューターの進歩は早すぎる。なんか、完全に企業の策略に乗せられている気もするが、すでにコンピューターなしでは生活できないカラダになってしまったのだ。

ところで、新しいOSがまた、すごい。まだ、慣れないけど、OSはどんどん直感的になってきている。インド、パタヤと連続的に3年近く費やしてしまったので、その間、OSもアップデートしていなかった。Macユーザーでない方にはピンとこない話題だろうから申し訳ないが、PantherからLeopardにいきなり変わるとびっくりする。
Dash Board(一般的にはWidgetというヤツらしい)、Spacesなんてのは、頭の中で無意識の思考の切り替えをヴィジュアル化しているようなカンジに近づいていると思う。

しかし、古いHDからデータを移行し、とりあえず、操作にこなれてくるのに、丸2日も費やしてしまった。

あぁ、忙しい(笑)。



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今日、異国の匂いを嗅ぐ。日本で

電車を降りて狭い路地を往く。ふと、エスニックな匂いを嗅ぐ。
考えてみると、そんな誘導要因がなくても、時に、おれは自分の生まれたこの街に異国情緒を感じたりする。
そんなとき、よくわからないが、少し豊かな気分になるのだ。



いま、異国にいる 通勤電車の中で
ふと、異国の景色が飛び去っていく 窓の向こうを
私の荷物だけが軽やかだ 押し合う人々にくらべて
あなたは私のことを知らない こんなに触れ合っているのに
思いの外、私はくつろいでいる 孤独だから

電車を降りると知らない街にいた たったひとり





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「大日本人」(ネタバレなしの抽象論)

遅ればせながらDVDで松本人志監督「大日本人」を観た。
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ある意味、すごい映画だ(笑)。「これは映画なのか?」というくらいすごい(?)。監督は「映画を破壊する」といったとかなんとか。
まあ、何を持って映画というかよくわからないが、確かにこれもある種の破壊なのかもしれない。


映画全体を通して、松本の意図はよくわかる。

が、田原総一朗や森達也、マイケル・ムーア(ふと、思い浮かんだので)を見てもよくわかるように、社会や世相を批判しようとすると、批判者は、その批判対象とどこか似てくるものだ。批判者とその対象は常に相似なのである。
そして、結局のところ「延命装置」なのだ。

このことが松本人志の作品にも当てはまる。

松本の映画は、松本が彼らしい毒でもって揶揄しこき下ろし、そして、哀調たっぷりに擁護する日本そのものである。松本の手法も世界観もできあがった作品の個性も、ことごとく、彼が愛し憎悪し、そして嫌悪する日本や日本人の個性そのものである。

そのことがおれには残念でならない。

ただ、それが松本人志というヒトのスタンスなのだろうし、世界の捉え方なのだろう。これも「地べたに足がついている」というひとつのあり方だろう。その点では上記3人とは明らかにスタンスが違う。それなのに「批判者のテーゼ」に囚らえられてしまっている。
なぜなのか、さっきから考えているのだが、まだ、よくわからない。

ただ、彼の映画はおれにはあまりなじめないものだった。

たとえば、小林正樹のドキュメンタリー大作「極東裁判」、フィクションであってもフリッツ・ラングが撮った「メトロポリス」や「M」、ヴェンダースがアメリカを撮った「都会のアリス」、「パリ、テキサス」など(これもたまたま思いついたので)は、同じく「地べたに足がついて」いながら(というより、徹底的に個人的でいながら)、上記、「批判者のテーゼ」の範疇に収まらずに作品として成立している。
そのことが、時にはチカラともなり、時には無力の表徴であったりもするのだが、なにより、おれはそんなスタンスが好きなのだ。

「大日本人」も凡百の映画と比べたら、ヒジョーに個性的な作品として成立していると思う。が、松本のお笑いと同様に無駄も多い(彼についてあまり詳しくはないが)。

北野武はどんどん先鋭さを失い大島渚と同じ「映画文化人」化した映画しか撮れなくなっているが、少なくとも松本人志はその轍を踏まないだろうという信用だけはある。



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ハイソの表徴

Jが「写真を送れ」とうるさいので、背広を着て出かけた日にケータイで写真を撮って近所の風景と一緒に送った。

すると、素早く返信が…。
「Oh ho! show hi-so na. but, don't forget you are kon ta-lad(市場のヒト) na.」
Jにとって、スーツを着たヒトはハイソであるらしい(笑)。

おれが日常的にスーツを着て働いた期間はほとんど1年程度しかない。だから、「ハイソ」とは言わないまでも、リラックスして背広を着ることができない。行き交うヒトビトはごく当たり前のようにスーツを着こなしているが、こんなモノを着させられるとおれはどうも構えてしまう。それに着慣れないモノを着ると疲れる。

特に、このワイシャツの襟の硬さはどうだ…。まるで学ランのようで息苦しい。
ワイシャツはつまるところ、学ランにはめるカラーのようなモノだ。襟や袖口をスーツから出して「汚れ当て」のように肌の脂や汚れからスーツの生地をガードする。
その「セコい」目的を隠蔽するためにネクタイをしたり、ヒトによってはワイシャツの袖のボタンを飾ったりするのだろう。

良くも悪くも寒い国の装いであるスーツは、だから、南国では、寒い(エアコンの効いた)部屋に座って働くことができるごく一部のヒトのための特権的な装いである。

バングラデシュでは冬(乾季)になると、オフィスの連中はこぞってスーツを着てきたものだ。「おい、今日はなんかあるのか?」と訊くと「いや、普段着れない(暑くて)から」という答えが多い。たいてい一張羅だが、ごく短い寒い時でないと着てられたモンじゃないのだ。冬はオシャレの季節でもある。
そして、冬こそ、もろに貧富の差が装いの差になって現れる。ぐるぐる巻きになって寒さをしのぐヒトと寒さを楽しむことのできるヒトの差は大きい。
それが一目瞭然なので、装うことのできる者は精一杯、自慢の冬着を精一杯着込むのだ。

おれも完全に思考回路が南国のコン・タマダー(庶民?)化しているので、晴れ着のようにスーツを着てしまうのかも知れない(笑)。疲れるのはハレの日でもないのに晴れ着を着るからだ。まあ、「疲れる」とか言いながら、ちょっと、非日常的で楽しかったりもする。
しかし、毎日となったら…。疲労の質や意味は変化するのだろうが、きっと疲れることに変わりはないと思う。

毎日、スーツを着て働いているみなさまは、ホントにご苦労なことと思います。
せめて、ハイソ気取りで思いっきりスカして、ファッションとして、または晴れ着を着るような気分で楽しんでください。




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これが日本映画の現実なのか?

先日、記した「大日本人」を借りた際、よくわからないが併せて借りてしまった映画「巌流島」を観た。そして、あまりにひどくて呆然としてしまった。
おーい、日本映画…、タイ映画のこと笑えないぞ!

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ひどい映画はいくらでもあるのだろうが、そこは嗅覚ってヤツで自分に合わないモノは本能的に避けるものだが…。ついおろそかにしてしまったんでしょうね…後悔。


人物描写に深みはなく、ストーリーもアイディア勝負で安直きわまりない。演出に至ってはなきに等しい。本木の見栄えと存在感は確かに真田広之に匹敵するかも知れない。が、人物造形があまりにもお粗末で、かえってその本木の魅力がさらに失望を深くする。
本木が結局、ただのきれいな男から先へ進めず、役者として浅野忠信にもなれず、真田には到底及ばず、かといって阿部寛にもなれない理由がよくわかるような気がした。

まあ、この映画の質の低さは本木に帰すべきではなく、あくまで製作と演出や技術パートがその責を負うべきだろう。

殺陣もひどい。時代劇を作るなら黒澤明くらい勉強してもいいんじゃないだろうか?

低予算、超短期で撮影されたのだろう。だだっ広い海や砂浜の撮影が難しいのはわかるが、もう少し、ロケーションや構図を練るくらいはして欲しかった。
いいショットがあったとすれば、本木のアップだけ。

忙しいのにまったく時間を無駄にさせられた。
話題になったのか黙殺されているのかも知らない、おれは観なかったことにして無視したかったのだが、あまりに腹立たしいのでそのことを記録しておきたいという誘惑に負けてしまった(笑)。






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気になること(抄)

春はやたら風が吹いたり、雨が長々と降ったり、暑くなったり寒くなったり…。
なんだか手に負えないわがままオンナといるようで疲れる(笑)。

今日はやけに暖かかった。そんな徹夜明けの朝5時。
模範的な市民のような顔をしてゴミを捨てに出ると、こんな時間からゴミを整理し、収集所の掃除をしているおばあさんがいる。

一眠りしてから少しは部屋の整理整頓をしようとホームセンターに行く。
東京じゃけっこうチャリンカーが多く、道路交通法に従って車道を堂々と走っている。そんな中にママチャリに乗ったおばあさんがいて驚いた。と同時に少し心配にもなる。

ホームセンターの店員がやたら「よろしかったですか?」と訊ねる。
なんで過去形なんだろう?

どこでもやたら警察官が目につく。いったいかれらはシャッチョコバッタ厳めしい顔して何してんだろう。
そういえば、それ以上に警備員が多い。現金輸送車みたいなワゴンから出てきた二人組は、銃を持っていないだけでほとんど完全武装だ(笑)。あれじゃ、「大切なモノ運んでまぁす」と叫んで歩いているようなもんだ。

駅前のカフェで本を読み、たばこを吹かす。
30分くらいの間に3度も救急車が通り過ぎた。あのけたたましいサイレンは、死の隠蔽されたこの街で生きるおれたちに、どうしたって隠しきれない重要なメッセージを投げつけているような気になる。




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カプサイシンとグルタミンの麗しき連帯

いくら日本の飯がうまいと言っても、タイの食い物が恋しい。
簡単に開放的な環境でリーズナブルに豊富な種類の食材を摂れるのだから、そりゃ、魅力的だ。

ちょっと羅列してみる。
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日本だとおれのような無職者が美食を求めたら、あっという間に財布が薄くなっていく。仕方ないので、ナンプラを買い、帰国前にフードランドで買った化学調味料で肉野菜炒めなどを作って食す。
そのとき、ふと、思った。
唐辛子と化学調味料(グルタミン酸ソーダ)は相性がいい…、すばらしい。
「これがタイ料理の秘密だったのかぁ!」なんて独りごちながら飯を食った。まあ、その相性は繊細でも奥深くもないが、勢いで食うにはじゅうぶん堪える。

あのまとわりつく空気、ビアシンの味…。

また、羅列。
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どれも屋台や露店、せいぜい、ちょっと気の利いた食堂の飯です。
まあ、フツーのタイ人が一日、2〜300バーツ稼ぐとしたら、20バーツや30バーツの飯は、一万円稼ぐ日本人の1000円に相当するわけで、決して安いわけではないのかも知れない。

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あぁ、カラバーオ食堂で飯が食いてぇ…





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「終わった国」での暮らし

今日、信じられないことに、気がついたら茶店で寝ていた(笑)。
最近、2日起きて1日寝るサイクルから、だいぶ常識的なサイクルに戻ってきたのだが、それでも眠れない。3時間も寝ると目が覚めてしまう…。歳か。

茶店で読売新聞を手に取る。
一面トップは「暫定税率復活」。その横には、「FX記録、提出義務化−申告漏れ対策、 業者に」。

課税や規制の発想、それに対する世間の反応を見ると日本は完全に停滞しているということがわかる。世間知らずのおれが指摘するまでもないだろうが、成長期にある集団は緩和緩和で新しいモノ、新しいヒト、新しいカネをどん欲に呼び込もうとするものだ。それが歪みを生じさせようと格差を助長しようととりあえず、お構いなしである。
日本の歴史を振り返ったってそうだし、日本に限らずともいま、成長局面にある国や地域は必ずそうだろう。ジリ貧になりはじめるとお上は少ないリソースから搾り取ろう策を弄し、巷は目減りしていくパイを奪い合って、やっぱり歪みや格差が拡大する。

すでに日本は「終わった国だ」と20代の友人が言う。別に国が終わっていようとおれたちはいっこうに構わないわけだが、違うニュースでは20代の若者の海外旅行者が激減しているとあった。「10年で35%も減っている」と懸念を語る旅行業者のコメントが掲載されている。
もちろん、「終わった国」で暮らす心地よさもある。
が、若い連中が職にも就けず、カネもなく海外に出れないのだとしたらどうだ。だったら、それを好機に職や世間に色目を使う必要もなくなるわけだから旅もし易そうだが…。もちろん、闇雲に思い出作りの囲い込まれた海外旅行をやたらすりゃいいってもんでもないが、きっかけは何だっていい。
せっかく若いのに「終わった国」で年寄り連中の延命のために下働きさせられてるってのももったいない。


喫茶店ではジャズが流れている。Jazzの流行は今となっては「終わった国」で暮らす心地よさの表徴だ。JazzやBluesなんてものを高尚なアートとして鑑賞し、もてはやすようなセンスは、博物館で美術品を眺める感覚と何ら変わりはない。
魂を揺さぶるはずの音がBGMとしてイージーリスニングとして次から次へと聞き流されていく。ある意味、贅沢の極みだ。


最近、明治大正のころの物書きの本を読んでいる。
貧乏文士なんて自嘲する彼らの居直りは、「ニート」や「ヒモ」、「プータロー」そのものだし、かの時代、それ以前の時代はことごとく強烈な格差社会だった。戦争の恩恵もあり曲がりなりにも飯だけは皆が食えるようになってきた時代、マルクス主義やら唯物論やらデカダン、シュール・レアリズムの流入とともに、これまでのエリート層だけではなく、いろいろなバックグランドを持って、たくさんの文士が生まれた。彼らの多くが少なからず政治情況にも首を突っ込んでいた。自由民権やプロレタリア運動と文学はつかず離れずだった。
貧乏文士、ルンペン・プロレタリアート、ダダイスト、デカダン…。
名前はいっちょ前に聞こえる。要は「自称」なのだ。
みな、いい歳して親の臑をかじり女に養われ、借金をし踏み倒し、心中したり投身自殺したりしていた(笑)。ニートやヒモ、フリーター、プータローよりひどい連中かも知れない。

現代は、さも、もっともらしい社会分析のような顔をしてくだらない言説や書物をまき散らして資源の無駄遣いをする輩がたくさんいる。数字や統計で粉飾して得意そうだが、なにもあんなモノに踊らされる必要はない。ワケのわからん名前をそんな連中やメディアから授かって唯々諾々としている必要などなおさらない。

おれたちも何かもっともらしい名前を自ら称することからはじめた方がよいのかも知れない。おれは少なくとも「浪人」気取りである(笑)。「浪人」なんていうと受験とか人斬り包丁ぶら下げた維新の狂信者ばかりがイメージされるが、どちらの同類であるつもりもない。

「終わった国」で暮らすには、相当な居直りも必要だ。
じゃないと、これから先、おれたちはもっと面倒なことに次々巻き込まれざる得ないような、そんな気がする。





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日本(東京・JR新宿駅ホーム)
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タイ(バンコク・サイアム)
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バングラデシュ(市町村レベルのバススタンド)
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日本(中央線沿線駅の商店街)
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タイ(パタヤ・ナクルアの海鮮市場)
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バングラデシュ(とある農村の中心街)
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とりあえず、トライアルとして、下記ブログをはじめました。より、アーカイブ的なモノにできればと思っています。
本ブログと併せてご覧いただけたら幸いです。
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また、実は英語の練習にこんなのも時々更新しています。
タイ・パタヤ便り http://pattayanews.blog46.fc2.com/



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